吃音を治したいという方は、結構多いと思います。
今回は吃音に関する記事です。
吃音(きつおん)とは
まず吃音とは、言葉を発する時に、音が詰まってしまったり、同じ音を繰り返したりして、スムーズに話せない状態を言います。
一時的に無音になり、後の言葉が続かない状態などの症状もそうですが、原因は様々で、明確にはしづらいものです。
昔は精神的な緊張など、心因性のものとされ、治療には心理療法が主に取り入れられていたようですが、最近は治療法も色々と変わってきています。
お子さんの吃音に関しては、環境調整で治る場合が多く、殆どが自然治癒するのに比べて、大人の吃音は治りにくいと言われています。
周りから指摘されるのを気にするあまり、余計に悪化してしまうケースもあります。
吃音を改善するポイント
こちらの記事では医学的なお話ではなく、ボイストレーニングの観点からお話をさせて頂きます。
ポイントは3つです。
・腹式呼吸を意識
・早口を直す
・話し中の息継ぎや息の吐き方
腹式呼吸を行う
吃音を改善するには、胸式呼吸から腹式呼吸に切り替えるだけでも効果があります。
ゆっくりと鼻から息を吸い込み、下腹部や横腹を意識して発声練習をしますが、腹式呼吸は自己流ですと中々習得が難しいので、ボイストレーナーについて教わることをお薦めします。
早口を直す
早口ですと吃音が出やすくなるので、リラックスした状態で、ゆっくりと話せるようになるまで、ご自分の声を録音して繰り返し聴いてみるのもいいです。
やはり、ご自分の声を客観的に聴いてみるという事が重要になります。
録音して聴いてみると、自分が予想以上に早口で喋っていたというのはよくある事です。
息継ぎや息の吐き方
また、話す事に集中して、息継ぎせずに一気に話してしまう事が原因の場合は、話の合間で息継ぎを意識的に入れたり、緊張などから、吸い込んだ息を溜めたままになってしまう場合は、一度話をストップさせて気分を落ち着け、息を吐き出しやすくしてから話すようにするなど、心がけてみてください。
軽度なものでしたら、医学的なアプローチでなくても、ボイストレーニングで改善していく方法がありますので、あまり深刻にならずにご相談くださいね。
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