日本ボイストレーナー連盟の鈴木です。
勉強会にて、下記の質問を頂きましたので回答をさせて頂きます。
【質問】ボイストレーナーにはどのような仕事の幅がありますか?
ボイストレーナーになりたいと考えています。
ボイストレーナーというと、音楽教室や音楽学校でレッスンをしたりするというようなイメージが強いですが、その他にどのようなお仕事の幅がありますか?
【回答】ボイストレーナーの仕事の種類
こんにちは。
日本ボイストレーナー連盟 ボイストレーナーの鈴木と申します。
ご質問ありがとうございます。
早速回答させていただきたいと思います。
ボイストレーナーと言うと一般的には「歌の先生」というイメージが強いと思いますが、近年ではそのイメージがだんだんと変わってきています。
ボイストレーナーによっては、歌しか教えられないという方も多いですが、ビジネスマン向け、役者向け、アナウンサーやナレーター向けのボイストレーニングを行っているトレーナーも多く出てきています。
ボイストレーナーは、レッスン、及びレッスン以外にもお仕事は幅広くありますのでご紹介して行きたいと思います。
様々なレッスン
ボイストレーナーは実に様々な目的を持った生徒さんをレッスンします。
以下のレッスンを主に行います。
- 趣味の方向けのボーカルレッスン
- プロの歌手を目指す方向けのボーカルレッスン
- ナレーター向けのレッスン
- 役者向けのレッスン
- 声優向けのレッスン
- アナウンサー向けのレッスン
- ビジネスマン向けのトークレッスン
- 話し声のレッスン
etc…
挙げれば枚挙に暇がありませんが、現在日本のボイストレーニングスクールや音楽学校などで行われるレッスンの殆どが上記のいずれかに当てはまるはずです。
基礎の姿勢や呼吸などのトレーニングはどのレッスンでも必ず行います。
そしてそれを基盤として、生徒の個性を活かしたまま、いかに目指す先へ導いていくことができるか。
それがレッスンにおけるボイストレーナーの役割です。
企業や官公庁のセミナー講師
近年、特にこのジャンルの需要が高まっております。ビジネスのシーンで滑舌が悪かったり、会話していて聞きかえられることが多いのは致命的です。特に電話応対、営業、演説、プレゼンなどではハキハキと話す必要があります。
そのため、企業などの組織からお仕事をいただくこともあります。この場合は人数が多いため、一人一人レッスンすることは難しいのでボイストレーニングを行う上での基礎や発声トレーニングなどを全員に対して行います。
テレビ番組の出演
発声技術や呼吸、歌に関してテレビ番組から意見を求められたり、実際に歌っているところや発声しているところの映像と撮りたいとオファーがあることもあります。
テレビでの活躍の幅が広がるとボイストレーナーとしての知名度も上がっていきやすいです。
ボイストレーニング勉強会講師
ボイストレーナー連盟でも定期的にボイストレーニングの勉強会を行っておりますが、それらの勉強会の講師としての活躍もできます。ボイストレーナーになりたい人、ボイストレーニングの勉強をしたいという方はとても多くいらっしゃいます。
キャリアを積み、後世のボイストレーナーの育成を行うことも大切ですね。
レコーディングのボーカルディレクター
例えば自分の生徒がレコーディングするとします。
レコーディング現場にボイストレーナーが付くことで、 細かいボーカルアレンジやディレクションを行い、より完成度の高い作品に仕上げることが可能です。
まとめ
いかがでしょうか?
一言でボイストレーナーと言っても様々なお仕事の幅があります。
そしてボイストレーナーの活躍の幅は今後、さらに広がっていくことが期待できます。
日本ボイストレーナー連盟では、JAVCERTと言うボイストレーナーになるための資格試験を設けており、合格した有資格者のボイストレーナーは、前述したような活躍の幅が広がっている例が多くございます。
試験やレッスン、ボイストレーナーのご紹介等、ご質問がございましたら是非お気軽にご相談下さいませ。
一般社団法人 日本ボイストレーナー連盟
運営委員長 / 鈴木 智大