ピッチが悪いと良く言われます。

日本ボイストレーナー連盟の鈴木です。
勉強会にて、下記の質問を頂きましたので回答をさせて頂きます。

目次

【質問】ピッチが悪いと良く言われます。

ピッチが悪いと良く言われます。
自分ではあまり認識できないので困っています。
認識がある程度できれば、「どれくらいずれているのか」とか
「もう少し上か、もう少し下か」というのがわかるような気がします。
どうすれば今より音程が良くなるのでしょうか?
非常に悩んでいます。

【回答】ピッチを良くするために行なった方が良いボイストレーニング方法

こんにちは。
日本ボイストレーナー連盟 ボイストレーナーの鈴木と申します。

ご質問ありがとうございます。
早速回答させていただきたいと思います。

私も歌を始めた当初はピッチが良くありませんでした。
自分では自信満々に歌っていてもズレてしまうのです。

ピッチを良くするために行なった方が良いボイストレーニング方法を実体験踏まえてご紹介します。

・ギターなどの弦楽器を練習する
・チューニングマシンを使っての発声練習
・歌を録音して聴く
・好きな歌のメロディを楽器で追う
・ソルフェージュでの発声を行う

その他にもたくさんありますが、主にこれらが効果的です。

ギターなどの弦楽器を練習する

ギターなどの弦楽器は、弦の音を合わせるチューニングという作業をしてから練習します。
このチューニングをする作業こそ、音感を高める練習・ボイストレーニングになるのです。

音が合っているかどうか判らないとチューニングができません。
基本的にギタリストさんでもチューニングマシンを使ってチューニングします。

しかし、音感を鍛える為には、まずは音叉のみを使ってチューニングしましょう。
そしてチューニングマシンはその答え合わせで確認するのみに使います。
大変ですがかなり効果的ですのでやる価値大です。

チューニングマシンを使っての発声練習

ギターのチューニングをすること自体音感をたかめられますが、このチューニングマシンは人間の声にも反応します。

何か1つ音を決めてマシンに向かって発声すると、自分の声が下へどのくらいズレているのか、上へどのくらいズレているのかが視覚的にわかるため効果的です。

歌を録音して聴く

これは既にやっているかもしれませんが、
まだやっていなかったら次回の歌の練習からは必ず行いましょう。
スマートフォンでの録音でもOKです。

自分の声を客観的に聴くことでズレているかどうか認識しましょう。
もし客観的に聴いても音のズレが認識できないようでしたら、ギターのチューニングマシンを使った発声練習が必要です。

好きな歌のメロディを楽器で追う

好きな歌のメロディを鍵盤やギターなどの楽器で追います。
譜面があっても見ないようにしましょう。

聴こえたままのメロディを楽器で追うということは、そのメロディの音程を把握する練習になります。
初めはメロディが単純な曲や、スローテンポな曲が良いでしょう。

ソルフェージュでの発声を行う

ソルフェージュはボーカルレッスンでは必ず行うボイストレーニングです。
鍵盤でドレミファソファミレドというような音階を弾き、それに合わせて発声していきます。
(半音ずつ上げていったり下げていったりします)
母音の「あ」で基本行い、他の母音でも行います。

まとめ

いかがでしょうか?
ご質問者様の状態を正確に把握できないのが残念ですが、これらの方法を試してみると良いでしょう。
方法はたくさんありますが目的は1つです。
ご自身のしっくりくるやり方を見つけていくのも良いと思います。
頑張って下さい。

一般社団法人 日本ボイストレーナー連盟
ボイストレーナー/鈴木 智大

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