2017年10月度 JAVCERT 過去問題

目次

問1(腹式呼吸/5点)

腹式呼吸で息を吐く時の注意点として誤っているものを選びなさい(複数解答可)。
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 横隔膜は下腹部を凹ませて上へ押し上げること。
  2. 肩が揺れないこと。
  3. 一気に全身の力を抜くこと。
  4. 下腹部と腹横筋は連動して硬くなること。
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ANS. 3

問2(腹式呼吸/5点)

腹式呼吸の練習の一つに「ロングブレス」があります。
腹式呼吸を行い正しくロングブレスをする時の状態として、誤っているものを選びなさい。(複数解答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. きれいな音が出せている。
  2. 45秒以上吐き続けられている。
  3. 安定した息が吐き続けられている
  4. 肩が揺れていない。
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ANS. ☓

問3(共鳴/5点)

共鳴が行われる場所として誤っている部位を以下から選択しなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

1.上咽頭
2.口腔
3.頭部
4.鼻腔
5.胸部

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ANS. ☓
解説:1・2・4については共鳴腔であるため直接共鳴する。
3の頭部に関して、顎から上を一般的に頭部という捉え方のため、鼻腔や上咽頭などの共鳴腔も含まれるという点から共鳴する。
5の胸部については、チェストボイスを行う際に胸での共鳴が行われるため。

問4(部位の知識/5点)

声帯は2本の割り箸のような2つのヒダから構成されている。
その2本の声帯の間にある息の通り道をなんと呼ぶか答えなさい。

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ANS. 声門

問5(母音/5点)

母音「E(エ)」の発声時の口や舌の状態について、ボイストレーニングガイドラインに即した内容として誤っているものを以下から選択しなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 舌全体が下の歯よりも上に浮かない。
  2. 歯と歯の間隔は小指一本分ぐらい開ける。
  3. 発音上、舌の真ん中が下の歯よりも上に浮くが、なるべく力まない。
  4. 舌が滑らかに安定している。
  5. 舌の先端が下の歯の先端裏側にくっ付いている。
  6. 顎にはなるべく力を入れないようにする。
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ANS. 1,4,6

問6(音楽理論/5点)

コード(和音)Dメジャーセブンスの構成音を回答しなさい。

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ANS. D、F#、A、C#(レ、ファ#、ラ、ド# でもOK) 但しF#をG♭、C#をD♭と解釈するのは誤りとする。

問7(ファルセット/5点)

ファルセットの指導法として誤っているものを以下から回答しなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 肩の脱力を促した。
  2. ハミングで発声するよう促した。
  3. 鍵盤で低音から少しずつ音程を上げていき、表声での発声が難しくなったところでファルセットに切り替えるよう指導した。
  4. ロングトーンの発声で共鳴の感覚を掴めるよう指導した。
  5. グリスアップ、グリスダウンの発声を行った。
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ANS. ☓
解説:
1.ファルセットを発声する上で肩の脱力は必要。
2.ハミングでファルセット指導することも有効的。
3.表声からファルセットに切り替える発声は適切。
4.ロングトーンでファルセット指導することも有効的。
5.グリスアップグリスダウンで表声とファルセットの行き来が出来るため効果的。

問8(声区/5点)

以下は声区について解説したものです。誤っている記述を選択しなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. ミドルボイスは男女共に常にC3~C5の間の音域を指す。
  2. ヘッドボイスは男女とも、だいたいC5以上の音域を指すことが多い。
  3. チェストボイスの発声においては、すべて胸式呼吸を行うべきである。
  4. スーパーヘッドボイスには具体的な音域が存在しない。
  5. 低音、高音ともに限界に近いほど息の量は多くなる。
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ANS. 1
解説:
1.音域には個人差があるため「常に」とは言い切れない。
2.ヘッドボイスは男女ともにC5以上の音域を指すことが多い。
3.息を吸う際は腹式呼吸でなければならないが、発声時は胸式呼吸になる。
4.音域には個人差があるため、仮にスーパーヘッドボイスが出来る場合も、具体的にこの音域というものは存在しない。
5.低音ならウィスパーボイス、高音ならファルセット、共に息の量は多くなる。

問9(ミックスボイス/5点)

以下はミックスボイスについて記述したものです。
誤っているものを以下から選びなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. ミックスボイスは『発声方法』ではなく『歌唱方法』である。
  2. ミックスボイスは、表声からファルセットへ移行する際の喚声点が曖昧になり、スムーズな発声が出来るようになるというものである。
  3. ミックスボイスは主に男性しか使わない歌唱方法である。
  4. ミックスボイスは胸式呼吸を3割程度使う感覚で行う。
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ANS. X

問10(ウィスパーボイス/5点)

ウィスパーボイスとはどのようなものを指すか。句読点含む28文字以内で説明しなさい。

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ANS. 低音でささやくように発声する、男女共通の歌唱方法。(句読点含む25文字)

問11(発声練習/5点)

発声練習において、メジャースケール(長音階)を鍵盤で弾いて行う方法がある。
E♭から始まるメジャースケールの音階を1オクターブ上まで答えなさい。

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ANS. E♭、F、G、A♭、B♭、C、D、E♭(ミ♭ファソラ♭シ♭ドレミ♭)E♭をD#、A♭をG#と回答するのは誤りとする。

問12(抑揚/5点)

腹横筋が動くことで抑揚が生まれますが、腹横筋を動かすことが出来るようになるまでの練習方法にはどのようなものがあるか。
ボイストレーニングガイドラインに即した内容で答えなさい。

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ANS. 足上げ腹筋運動、もしくは腹横筋を動かす練習方法がしっかり記載されていれば正解。

問13(声帯の図の理解/5点)

以下は発声する時の声帯の状態についての記述です。
(   )に当てはまる言葉を埋めなさい。

発声時は声帯は(  A  )いますが、発声していない状態では声帯は(  B  )います。
息を吐くと同時に声帯を閉じることによって(  C  )が起こり、声が生じます。

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ANS. A=閉じて B=開いて C=空気摩擦(振動)

問14(ボーカルトレーニング/5点)

レッスン当日、生徒が風邪を引いていた場合どのようにレッスンを遂行すべきか。
誤っているものを選びなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 声を出してはいけないため、呼吸トレーニング中心でレッスンした。
  2. レッスンは行わず、すぐに医療機関にかかるよう促した。
  3. 発声などは控え、音楽理論などの座学を教えるレッスンに切り替えた。
  4. 無理なく出せる音域の範囲で発声・歌唱を行ってもらった。
  5. 喉のケアの方法についての講習を行った。
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ANS. 4(2のレッスンを行わないのは基本的に良くないが、症状の大きさによっては促す必要もある)

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