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【質問タイトル:『各声区を出すときに意識すること』】
声区は、チェストボイス、ミックスボイス、ファルセットという区分で合っていますか?また、
各声区を出すとき、体のどの部分から出る意識を持つべきでしょうか?
アドバイスお願いします。
【連盟技術担当スタッフ:以下回答】
お疲れ様です。
連盟技術担当スタッフです。
声区についてですが、正確には
・チェストボイス
・ミドルボイス
・ヘッドボイス
・スーパーヘッドボイス
に分けるのが正しいです。
声区の表現でミックスボイスやファルセットは使いません。
『各声区を出すとき、体のどの部分から出る意識を持つべきでしょうか?』
こちらは回答が難しいご質問ですね。
歌のジャンルによっても声を出す部位の意識は変わってきます。
ポップスの場合・・・声をマイクに乗せて存在感を出す
ということがライブや、レコーディングにおいても重要になります。
そのため、声の響きは「頭」よりも「口」から前に出す・・という風にディレクションするプロデューサーやエンジニアが非常に多いです。
声楽の場合・・・アンサンブルが非常に重要なため、突出した存在感の声はNGな場合もあります。
この様なジャンルの場合、どの声区でもやや声を「頭」に篭らせるように発声する・・・という特徴があります。
それぞれの声区は身体のどの部分を意識するか・・・
これは前述の通りジャンルにもよりますので一概には言えませんが、需要の多いポップスやロックについて解答させていただきます。
- ・チェストボイス
- 「胸」で共鳴させる。発声は下顎を伝って前面に押し出すイメージで。
- ・ミドルボイス(ミックスボイス)
- 喉全体(上中下咽頭)を使い、「頭」で共鳴させ、口から出すイメージ。
- ・ヘッドボイス
- 上咽頭への共鳴を最も意識する。ファルセットの場合は完全に上咽頭での共鳴。この声を前に出すイメージ。
- ・スーパーヘッドボイス
- MISIAやマライア・キャリーが用いる超高音の発声テクニックです。
発声は完全に腹式呼吸で、男性には難しいテクニックです。
きちんと力が抜けていないと声にすらなりません。また、少しでも喉が閉じていると出せません。
もちろん声は基本的に「口」から出すものなので、「マイク乗り」を考慮すれば「口から声をす」というのが正しいでしょう。
後は、自分の声がマイクに乗っているかを聞き分ける「耳」、聴覚のセンスが求められます。