低音域の発声

こんにちは。
日本ボイストレーナー連盟、ボイストレーナーの青木亮です。

今回は『低音域の発声』について考察したいと思います。

目次

低音域の発声

なぜ『低音域の発声』をわざわざここでピックアップしたかと申し上げますと、
低音域の魅力について書きたかったからなのです。
どうしても世間一般では、歌やボーカルという点においては、
『高い声を出す為にはどうしたら良いのか?』
という論議は盛んに行われるのですが、
『低音域の発声』については、魅力を感じない方々が多いのか分かりませんが、
あまり突っ込まれる事がありません。
従いまして、一度『低音域の発声』について触れてみたいと思いました。

低音域を得意としているボーカリスト

低音域の発声を得意としているボーカリストやアーティストの例を挙げてみますと、
全て男性歌手ではありますが、
福山雅治氏や大瀧詠一氏、
デヴィッド・ボウイ氏、ミックジャガー
などが挙げられると考えます。
低い声でも魅力を出せるアーティストやシンガーは多くいるのです。

得意な分野を見つける

私は最近の
高音域が出せれば良い!!
是非とも高音域が出せる様になりたい!!
というボイストレーニング業界で言う所の、生徒さんの考えにはどうしても「う~む」と考え込んでします。

その生徒さんが、高音を発声する事がそもそも得意であれば、
腹式呼吸で喉を開かせて共鳴が出来る様になり声が抜ける様になり……
という様々な手順を踏んで、高音域の発声テクニックを習得して欲しいですが。
しかし、どうしても生理的に高音域が表声で出せないという生徒さんもいます、
特に男性生徒さんに多いと考えます。

高音を発声する事が困難な体質の場合

そもそも、高音を発声する事が困難な体質であり、
尚且つ低音を発声する方が得意だと言う体質の生徒さんの場合。

それならば、低音をもってして歌では勝負を挑むべきです。
これは私が『一般社団法人 日本ボイストレーナー連盟』の代表理事として申し上げるだけではなく、
一人のボイストレーナーとしての私見も交えての考えですが。
やはりその人その人が持っている得意な分野というのがあります。

その分野を発見してアーティスト、ボーカリストとして勝負を挑むべきだと考えます。
趣味の場合でもお仕事の場合でも同様です。

低音域の発声の場合はチェストボイスです。
これは胸部で主に共鳴させる、胸式呼吸と腹式呼吸が半分半分程度に織り交ざった発声方法ですが、これを取り入れるべきです。

高音では基本的には表声を張るのではなく、
ファルセットを出す方向で考えると良いと考えます。
先ほど例に挙げました、福山雅治氏や大瀧詠一氏や故デヴィッド・ボウイ氏、
ミックジャガー氏などは低音を上手に発声して個性を出し、
高音はファルセットがとても綺麗なのです(ファルセットは完全なる腹式呼吸なので結果的にはボイストレーニングの全てをマスターしなければならない)。

まとめ

低音域の発声。
是非とも高音域が苦手、自分にはセンスが無い、
生理的に不可能という場合は低音域の発声です。
その魅力を感じて頂き、是非とも皆さまには練習に励んで頂ければと考えます。
高音ばかり出せる人は多いです、むしろ低音にキャラクター性を見出す事も大事ですね。

今回は『低音域の発声』について述べさせて頂きました。

是非、この記事を読んで頂き疑問に感じた部分がございましたら都度お問合せを頂きたいと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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