【質問タイトル:『歌唱時の上半身の力みについて』】
初めまして。
私は1曲歌っていると徐々に上半身が力んできます。
サビでは高音も出てある程度は歌えますが、曲のラストのサビが長いと喉が急に閉り、顔面に力が入って高音の歌が持続しません。
良い改善方法及び練習方法があったら教えて頂けないでしょうか?
【連盟技術担当スタッフ:以下回答】
お疲れ様です。
連盟技術担当スタッフです。
これは『力を抜く事に馴れる』ことでしか方法はありません。
力の抜き方の練習は近道する手段がございません。
あと、日々日々「力を抜く感覚」…これをイメージしながら練習する事が大事です。
しかし、練習では力が抜けても実践的に歌を歌う事になるとどうしても力が上半身には入ってしまうものでしょう。
多かれ少なかれ、実際それはプロの歌手でも同じなのです。
ではここで疑問が生まれると思います。
練習しても意味ないでしょう?という疑問です。
それが意味はあるのです。
基本姿勢、これをボイストレーニング的にしっかりマスターして、その上で上手に発声が出来るかどうか?
↑これをマスターした上で歌唱しステージングのアクションを付けるのと、知らないままでアクションを付けるのとでは全然話が変わって来るものです。
発声は基本スタイルでちゃんと力を抜いてやらなければ、さぁいざ形を崩して歌うぞ!!本番だ!!という時に力の抜き方が解らないのです。
要するに歌唱時は考えないでも力が抜ける様に身体に刷り込む必要が練習で必要なのです。
ボイストレーニング上の基本姿勢を単純にお伝えすると。
1stステップ:両足を肩幅にぐらいに開いて立ちます。
2ndステップ:全身を脱力する。
3rdステップ:力は脱力し過ぎると声に張りが出ませんので、頭のてっぺん(つむじの辺り)を天井へ吊り上げられている様に立って下さい。
4thステップ:上記、1~3が出来た上で、全身鏡を見ながら正しく出来ているか自分でチェックしてみましょう。
これらのステップを維持し発声が崩れずに出来れば問題ありません。
声を出した際に、肩が動いてしまうとか、胸部が大きく膨らんだりすぼんだりする様だと腹式呼吸に徹し切れておらず胸式呼吸だと言えます。
胸式呼吸は高音域においては力んだ発声であるとも言い切れるので、基本的には腹式呼吸に徹して下さい。
息を吐く時も吸う時も同じ、発声時も同じです。
この様な方向性で練習してみて下さい。