【質問タイトル:『ハイトーンが全く出なくなってしまいました』】
風邪をひいてしまい、喉に痰が絡まるのを防ぎたくて、
頻繁に咳きをしてしまい、
ハイトーンが全く出なくなってしまいました。
それから、当分の間は喉を休めさせようと思って全く歌ってなかったのですが 、
久しぶりにバンドのスタジオリハーサルで歌ってみたところ、
なんとか、ハイトーンは出せるようになったのですが…
風邪をひく前のように、きれいにハイトーンが出せなくなってしまいました。
咳をたくさんして、ひょっとしたら喉に負担がかかってしまっていたのでは…と思います。
これはどうやって改善していったら良いでしょうか?
それともうひとつ質問なのですが、
背筋や腹筋を鍛えるのを怠ると、やっぱりハイトーンは出しにくくなってしまいますか??
【連盟技術担当スタッフ:以下回答】
お疲れ様です!
連盟技術担当スタッフです。
ご質問くださり、ありがとうございます。
咳のしすぎで喉を痛められましたね。
調子が悪い時に咳をするのは、どうしても避けたい、やってはいけない事の一つですね。
こういった時に咳をすれば、喉の調子は悪化してしまうだけですので、お気をつけ下さい。
声帯にも負担がかかり、下手すれば声帯を傷つけてしまったりします。
先ずは声帯のお話から致しますね。
声帯とは…空気が声帯を通過すると、声帯が閉じるから声になります。
今回の問題の原因の咳ですが、咳は声帯を通過する空気のスピードがとても早く、
台風レベルの風速にも負けないくらいの早さになります。
そう考えて頂ければ、声帯にダメージが無いわけが無い、というのがご納得頂けると思います。
上記のような咳が原因となって声帯を傷つけてしまったりして、
体調の悪い状態が続くと、声の調子が悪くなってしまったりする事もしばしばあるでしょう。
そうなってしまった場合は、基本的な練習がとても大事です。
つまり基本練習とは…
・腹式呼吸
・共鳴 …etc
などの基本練習をメインに行っていき、しっかりと習得出来ましたら、
スタジオリハーサルやカラオケなどで歌を歌っていくと、随分と変わってくるでしょう。
もうひとつのアドバイスとしては、
しっかりとボイストレーナーさんにしっかりと習うか、
耳鼻咽喉科や音声外科など、そういった専門家の手を借り、アドバイス、診断をしてもらう事も大事な事です。
変に質問者さんを心配させたくはありませんが、結節などがある場合もあります。
結節があったとしても、上手に付き合っていけば良いので、あまり心配はありません。
「背筋や腹筋を鍛えるのを怠ると、やっぱりハイトーンは出しにくくなってしまいますか??」
こちらの質問ですが…
背筋や腹筋が衰えても、ハイトーンには関係ありません。
むしろ、筋肉や、体がリラックスした柔らかい状態の方が伸びやかなハイトーンが出せます。
通常はスポーツで使うような筋肉をがっしりとつけると、筋肉が固くなり、声も発声も固くなってしまいます。
しかし発声の観点からの筋肉をつけていければ、また違う効果を得る事が可能です。
どこの筋肉が発声に影響してくるのか、どこの筋肉を動かせば良いのか。
これを理解した上で筋肉を付けるのは、前者のスポーツ、運動などの為の筋肉をつけるのとは違い、全く別の結果が発声において得られます。
この筋肉の違いを知らずに、普通に筋トレを毎日スポーツジムなどで勤しんでも、逆効果になる事もあります。
これに関しては、しっかりと理解した上でやられると良いですね。
頑張ってください!
応援しています!