フラットしてしまう癖の改善方法

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質問タイトル :フラットしてしまう癖の改善方法

はじめまして。
インディーズバンドのボーカルをしている26歳の男です。
こちらのサイトであれば、間違いのない回答をして頂けるだろうと思い、ご質問をさせて頂いた次第です。

私は長年ライブハウスなどで歌ってきましたが、どうしても出したい音に対してフラットしてしまいます。
そのせいで、ブレイク明けのサビ(頭から高音を歌わなければならない)の威力が軽減されてしまうとメンバーからも指摘されてしまいます。
ちなみに、音階を使った発声練習なんかは割とフラットせずに発声できます。
やはりこれは何かしら悪い癖がついてしまっているのでしょうか?

ネットでも色々と調べてみましたが、なかなか原因を突き止められませんでした。
お忙しいと思いますが、どうかこんな私に助言を頂けませんでしょうか。
ちなみに、理想としている歌声は、JAM Projectの影山ヒロノブさんや遠藤正明さんです。
回答して頂く際の参考にして頂けると幸いです。

突然の質問のご連絡となってしまい申し訳ございませんでした。
どうか、宜しくお願い致します。

【連盟技術担当スタッフ:以下回答】

お疲れ様です。
連盟技術担当スタッフです。

ご質問者様は恐らく、長時間歌うと喉が痛くなってしまうのではないのでしょうか?

影山ヒロノブ氏や遠藤正明氏はとても素晴らしいシンガーです。
同時に、まるで地声を張り上げているのではないか?と錯覚してしまう程、非常にパワフルなシンガーでもあります。

錯覚と書かせて頂いたのは、決してこのお二人は世間一般的に考える地声を張り上げている訳ではないからです。

ですが、あまりにパワフルなもので、ついつい地声を張り上げているのだろうと勘違いしてしまう人が多くいらっしゃる為、あえて錯覚という表現をさせて頂きました。
ただ、ここでしっかりと明確にしておきたい事があるのですが、もしかしたら影山氏や遠藤氏は本当に地声で歌っているのかもしれません。
私の言っている事に矛盾を感じてしまうかもしれませんが、そうではないのです。

実は地声そのものの発声が、喉に負担の掛からない、歌唱に適した発声と、日本人独特の喉に負担の掛かりやすい発声の二種類があるからです。
そして、私自身も影山氏や遠藤氏のMCなどを映像で見た事(聴いた事)がありますが、彼等は地声そのものが歌唱に適した発声をしています。

これが、先に『世間一般的に考える地声を張り上げている訳ではない』とお伝えした理由です。
多くの日本人の方々が、喉に負担の掛かりやすい、歌唱には適さない発声をしています。

また、この発声のままで歌ってしまうと…

・高い声が出ない
・喉がすぐに疲れてしまう
・声がすぐに枯れてしまう

などの原因にも繋がります。

そして、フラット(フラットとは、指定された音よりも低い音で歌ってしまう事を指します)するのが癖になっているボーカリスト・シンガーさんは、上記の『歌唱に適さない地声の発声』をしている事が多いのです。

もっと正確にお伝えすると、フラットしているのではなく、誤った発声が故に、出したい音に届いていないという事です。
これらに該当する可能性はありませんでしょうか?
もし該当するとしたら、まずは発声の見直しをする事が何より先決です。

発声の見直しは、呼吸法の見直しでもあります。
呼吸法の練習法については、当連盟のサイトからダウンロードが出来る『ボイストレーニングガイドライン』にも詳しく載っております。
((ボイストレーニングガイドライン P.9〜参照)
>>ボイストレーニングガイドラインのダウンロードはTOPページから

直接的な発声の改善もボイストレーニングガイドラインで十分可能ですので、是非一度ご覧になられてみて下さい。
そして音階練習に関しましては、喉に負担のない正しい発声を身につけてから再度行っていきましょう。
正しい発声と誤った発声では音を取る感覚というのが全く異なります。
つまり、誤った発声で音階を使った発声練習をすれば、誤った音の取り方が根付いてしまうのです。
ですので、正しい発声を覚えた上で音階練習を使った発声練習をする事を強くお勧め致します。
頑張ってください。
そしてまたご質問お待ち致しております。

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