こんにちは。
日本ボイストレーナー連盟 ボイストレーナーの鈴木智大です。
この度日本ボイストレーナー連盟では、様々なアーティストさんの歌い方を例に
その発声法や特徴について解説させていただくことになりました。
是非参考にしていただけたら幸いでございます。
そして第一回目は西内まりやさんの歌についてお話したいと思います。
人によっても感じ方は様々だと思いますが、
彼女の魅力は“大人びた歌声”と、それを支える“歌唱テクニック”が大きいと思います。
西内まりやさんの声の魅力
もともとはモデルさんなのでもちろんキレイですし、まだ20代前半ですが、
その見た目とは裏腹に、とても大人びた女性の声を持っているのです。
『20代』『キレイ』というと今や元気いっぱいのアイドルをイメージされる方が多いかもしれませんが、
彼女はそういった類ではありません。
・癒やし
・落ち着き
・温かみ
・透明感
こういった言葉が非常に似合うアーティストです。
そしてその声質を最大限に活かしているのが彼女の歌唱テクニックです。
歌唱テクニックと基礎
例を挙げると、彼女の作詞作曲をした曲で「ありがとう Forever…」という曲があります。
入りはとても優しさで包むような柔らかい歌声から入るため、そこで既に癒される人もいるのではないでしょうか。
そしてサビの力強い部分に近づくと、まっすぐな透明感のある声に切り替わります。
そして伸ばすフレーズ末尾の
・ビブラート
・ロングトーン
・フェイク
などのテクニックを
しっかり使いこなし雰囲気を引き立てています。
基礎である腹式呼吸や脱力といった部分がしっかり安定している証拠です。
これからボイストレーニングを行う方、既にボイストレーニングを行っている方も含め、
絶対的に基礎(腹式呼吸・脱力・共鳴など)は必須です。
テクニックや雰囲気を出そうとした時に、土台がないと何も出来ないからです。
いろんな人に言えることですが、特に歌に慣れ始めた頃のボーカリストは基礎を怠りやすいです。
もしこの記事をご覧下さった皆様は、
是非改めて腹式呼吸等の基本部分の見直しを改めて行って見て下さい。
意外にできていないところがあるかもしれません。
ボイストレーニングガイドライン
Session1【腹式呼吸の必要性】
Session2【腹式呼吸の練習方法】
一般社団法人 日本ボイストレーナー連盟
ボイストレーナー/鈴木 智大