こんにちは。
一般社団法人日本ボイストレーナー連盟スタッフです。
本日は身体能力の高さと発声能力の関係についてお話をしたいと思います。
つまりは、身体能力の高さが発声能力に関係するのかどうかを解説していきます。
前置きとして、身体能力の高さとは端的に申し上げればスポーツ(運動)能力の高さと言う事です。
結論として身体能力と発声能力に相関関係はない
結論から申し上げて全く関係がありません。
何故かと言うと発声能力に関しては、スポーツ能力の高さに必要な筋力が全くと言っていいほど関係を持たないからです。
発声能力の高さにおいて必要な筋力は、お腹においては腹直筋と腹横筋です。
- 筋力以外においては、骨盤の位置を正しいところに持ってくること。
- そもそも姿勢を正しい状態にしておくこと。
- あとは身体が力まないように気をつけること。 …etc
上記のようなことが発声能力においては重要です。
上記以外にも大事な要素はありますが、話が逸れてしまいますので今回は割愛させて頂きます。
しかし肺活量は必要だと言えます
あえて身体能力で重要なことを申し上げれば、肺活量です。
肺活量がないよりもあった方が良い、これは間違いありません。
あらゆる音楽のジャンルに関係なく、肺活量は発声においてとても重要なものです。
しかし、仮に肺活量がそれほどなくても困るような事は無いですが、あるに越した事はない、そのレベルのお話です。
肺活量を鍛え上げていくためには水泳、これが非常に良いトレーニング方法だと思います。
他にも有酸素運動全般が肺活量を高めていくことができるので、肺活量を高めると言う点においてはお勧めします。
筋トレのやり過ぎは発声において逆効果になる?
逆に腹式呼吸の際に横隔膜の動きを阻害するような運動と言えばお腹周りに筋肉がつきすぎるもの…つまり過剰な運動量を必要とするものは初心者には逆効果になる事もあります。
スポーツで言えばサッカーですとか、陸上競技ですとか、そのようなものがお腹周りに多く筋肉がつきやすいスポーツです。
他には一般的な筋トレもそうです。
だからと言ってやってはいけないと言うことではなくて、腹式呼吸をどうやったらできるようになるのかを知った上で、そのようなスポーツや筋トレをするのであれば必要なところに筋肉がつきますのでむしろ有益です。
以上の考え方から、発声能力の高さと身体的能力の高さに相関関係はなく、身体能力の高さの方が後付けであることと言うのがお分かり頂けるかと思います。
まず発声方法についてイロハをよく学んだ上で身体的な能力・筋力を高めていく、これが非常にボイストレーニングに関しては大事です。
身体を頑張って鍛えても、発声能力は向上しませんので、発声能力を向上させるためには発声能力を向上させるための理論をしっかりと頭にまずは叩き込む事が重要であり、その上で運動、筋トレなど何が必要なのかをメニューを組み立てると言うことになります。
本日は「身体能力の高さと発声能力の関係について」をお話しさせて頂きました。
これからも一般社団法人日本ボイストレーナー連盟をどうぞよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人日本ボイストレーナー連盟スタッフ