こんにちは。
ボイストレーナー連盟講師の吉岡研一郎です。
9/9(日)にボイストレーナー連盟勉強会を開催いたしました。今回は初参加の方も多く、満席にて実施させて頂きました。
ご参加頂きました皆様は、実施中はご傾聴頂き、熱心にお勉強されておりました。毎月開催しておりますので、ボイストレーナーを目指されている方や、ボイストレーニングについて深く勉強されたい方からのご参加お待ちしております。
さて、今回実施させて頂きました内容は下記になります。
Session13【ボイスポジション】
⚫︎「歌唱に行き詰まったらボイスポジション」と言われるほど重要なポイントです。
上咽頭共鳴の見つけ方、練習の仕方な どを実際に声を出しながら説明をさせて頂きました。
ボイストレーナーとしてまずは実践を見せた上で、生徒に頭と体で理解をさせることが重要です。
ちょっとした息の流し方や響きの方向を意識するだけで声というものはびっくりするほど変化をしていきます。
Session14【抑揚】
⚫︎腹横筋の使い方を中心に抑揚のつけ方を説明実施させて頂きました。
体の使い方はもちろん、トレーニング方法、最終的には感情を表現するための手段の一つであることをお伝えさせて頂きました。
歌の面白さと奥深さは、テクニックだけでは様にならないという部分です。
心と体をリンクさせながらトレーニングを積んでいくのが大事です。
Session15【ビブラート】
⚫︎様々な諸説のあるビブラートについて、ボイストレーナ ー連盟の考えを説明させていただきました。
基礎力が高まれば感覚的につかめるテクニックであり、感情やセンスが必要とされる部分が大きいです。
まずは歌を心で理解しながらテクニカルな部分を取り入れていきましょう。
ワザとらしいビブラートは聴き苦しい事もあるので、注意が必要です。
Session16【共鳴の練習方法〜その2〜】
⚫︎ファルセットと表声について説明しました。
ファルセットの時の声帯の状態を理解し、実際の声帯への振動の感覚を掴むことが大事です。
また喉を痛めないために、上咽頭共鳴と声の出口についての考え方もお伝えさせて頂きました。
声は目に見えない分、イメージをさせることが大事です。
いつもながら、今回もご参加頂きました皆様は熱心にメモ書きや質問をして頂いておりました。
ガイドラインに書かれていることは重要です。
しかし、それ以上に現場での経験がボイストレーナーを育ててくれます。
いつもご参加頂く方にお伝えしていることがあります。
まずは自分自身が声を出し歌い、自分自身で発見していくことが一番大事です。
自身の発声能力が低いと、生徒への良い見本にならず、生徒は先生を尊敬してくれません。
そして、好き嫌いで音楽を聴かないことが大事です。
ポップス、R&B、ロック、EDM、ブルース、ジャズ、演歌、歌謡、などなど、世界にはたくさんのジャンルの音楽がありますが、多様な知識を身につけて柔軟に対応できる力を身につける事が重要です。
ボイストレーナーに求められるのはトレーナーとしての技量だけではなく、音楽人としての器も必要です。
参加していただいた皆様、ありがとうございました!