2018年7月度 JAVCERT 過去問題

目次

問1(ビブラート/5点)

以下はビブラートのメカニズムについて記述しています。
空欄に当てはまる語句を記入しなさい。

「腹式呼吸による発声なので、( A )は一定の力をキープします。そして( B )は長くビブラートを行うほど凹んで行きます。
ビブラートは、腹式呼吸を使って声を共鳴させながら器用に( C )を使う発声方法です。」

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ANS. A=腹横筋 B=下腹部 or 丹田 C=喉or喉仏or声帯

問2(ボイスポジション/5点)

以下はボイストレーナーが生徒のボイスポジションを見つける際の方法についてボイストレーニングガイドラインに則して記述したものである。
誤っているものを以下から選びなさい。(複数解答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 鍵盤が無かった為、ギターを使用して音の確認を行った。
  2. 女性のボイスポジションを確認する上で、主にD3の音から発声してもらう。
  3. 男性で、音域が明らかに低かったのでA3から発声してもらった。
  4. まず母音の「A(ア)」で発声してもらった。
  5. D4の音だとあまり共鳴が得られなかったので、E4の音を発声してもらった。
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ANS. 2

問3(マイナースケール/5点)

以下はキーAmのスケールをルート音より1オクターブ分表記したものです。
音と音の間にはそれぞれの音幅の関係性を表記してあるが、(   )内に当てはまる適切な語句を記入しなさい。

A 全音 B(①)C(②)D 全音 E 半音 F 全音 G 全音 A

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ANS. ①=半音 ②=全音

問4(様々な発声/5点)

母音「U(ウ)」の発声時の口や舌の状態について、ボイストレーニングガイドラインに則した内容として正しいものを以下から選びなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 歯と歯の間隔は小指一本分ぐらい開ける。
  2. 舌の先端は上の歯の先端裏側にくっ付いている。
  3. 唇をすぼめる。
  4. 舌根から舌の先端にかけて滑らかに舌が上がっている。
  5. 舌全体が下の歯よりも上に浮かない。
  6. 舌が滑らかに安定している。
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ANS. 1,3,5,6

問5(スケール/5点)

下記はB♭を基音とした場合のダイアトニックスケールをオクターブ分書き出したものである。
空欄に当てはまる音を答えなさい。(和名・英名・伊名問わない)

B♭ C  D ( ① ) ( ② ) G ( ③ ) B♭

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ANS. ①=E♭(音自体はD#と同じだが、表記としてはE♭が正解) ②=F ③=A

問6(喉のケアの方法/5点)

歌手志望の生徒がボイストレーニングレッスン当日、風邪をひいて喉を痛めてしまっていると仮定する。
この場合、レッスンを遂行する上で不適切だと思われるものを以下から選びなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. プロはいかなる時でも声を出さなければならないため、通常のレッスンを行った。
  2. 声は一切出さず、喉のケアや音楽理論などの講習を行った。
  3. 歌を歌わない代わりに、高音域の発声中心のボイストレーニングを行った。
  4. 歌を歌わない代わりに、中音域の発声中心のボイストレーニングを行った。
  5. ステージングの研究を行うため、ライブビデオなどの研究を一緒に行った。
  6. 気管支炎だったので声は出さずに、呼吸のトレーニングのみ行った。
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ANS. 1,3,4,6(呼吸のトレーニングも良いとは言えない)

問7(声区/5点)

以下は声区についてボイストレーニングガイドラインに則して記述したものである。
誤っているものを以下から選びなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. チェストボイスとは、C3以上の音域を主に指す。
  2. ミドルボイスは男性はC2~C4、女性はC3~C5の音域を主に指す。
  3. ヘッドボイスは男女共にC5以上の音域を主に指す。
  4. ファルセットやシャウトは基本的にヘッドボイスの領域である。
  5. スーパーヘッドボイスとホイッスルボイスは同じ声区を指す。
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ANS. 1,2

問8(音楽理論/5点)

以下は楽譜を記譜する際に使う音符や休符、記号などについて記述したものである。
誤っているものを以下から選びなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 一定のテンポを保った同一曲において、「4分音符1つ」と「16分休符4つ」の拍の長さは同じである。
  2. 8ビートとは、8分音符の音の長さを軸に刻むリズムのことである。
  3. クレシェンドとは、「だんだん弱く」という意味である。
  4. メゾフォルテ(mf)とは「やや弱く」という意味である。
  5. 「ff」は「弱く」という意味の音楽記号である。
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ANS. 3(本来はだんだん強く)、4(本来はやや強く)、5(本来は極めて強く)

問9(ソルフェージュ/5点)

以下はソルフェージュについて記述したものです。
誤っているものを以下から選びなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. ソルフェージュとは、音感を養うための基礎教育である。
  2. ソルフェージュを行う際、鍵盤楽器は不要である。
  3. ソルフェージュを行う際、生徒の音域に合わせて行うことはとても大切である。
  4. ソルフェージュを行う際、楽器を使用して発声するため録音機材は全く不要である。
  5. ソルフェージュを行う際、4度5度離れた音を行き来するような発声は抑揚の練習にもなる。
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ANS. 2,4

問10(コード/5点)

コード(和音)F7の構成音をすべて答えなさい。(順不同)

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ANS. F(ファ)A(ラ)C(ド)E♭(ミ♭)

問11(腹式呼吸/5点)

以下は腹式呼吸を行った際の身体の動きについて記述したものである。
誤っているものを以下から選びなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 腹式呼吸で息を吸ったら背中まで弛んだ。
  2. 腹横筋が硬くなると下腹部(丹田)も硬くなる。
  3. 腹式呼吸で息を吸う時肩が揺れなかった。
  4. 腹式呼吸で息を吐いたら横隔膜は上へ押し上がった。
  5. 腹式呼吸で息を吸った場合、空気は肺ではなくお腹に入る。
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ANS. 5

問12(抑揚/5点)

以下は声の抑揚についてボイストレーニングガイドラインに則して記述したものである。
正しいものを以下から選びなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 抑揚の練習には、3~5度離れた音を使って発声練習をすることが効果的。
  2. 足上げ腹筋運動は、抑揚をつかさどる腹横筋を動かすことには向いていない。
  3. 腹横筋が柔らかい時にこそ、張りのある大きな声が出る。
  4. グリスダウンで高い声から低い声になるに連れ、腹横筋は硬くなっていく。
  5. 出来れば直立した状態で腹横筋を動かせるようになった方が良い。
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ANS. 1,5

問13(共鳴/5点)

以下は共鳴についての記述です。
(   )に当てはまる適切な語句を答えなさい。

共鳴した声を発声するためには、(  A  )を開くことと(  B  )を減らすことが重要。
そうしなければ共鳴しない小さな声になってしまいます。
声を共鳴させることで(  C  )を高めたり、声帯への負担を軽くすることが出来ます。

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ANS. A=喉 B=息 C=相対音感

問14(表情筋/5点)

表情筋のストレッチの効果的な練習方法にはどのようなものがあるか。
ボイストレーニングガイドラインに即した内容で句読点含む13文字以内で答えなさい。

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ANS. あいうえおの一分間運動or AIUEOの一分間運動

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