日本ボイストレーナー連盟の鈴木智大です。
先日、3月20日に大阪は関西国際空港の近くにある国土交通省の航空保安大学校の管制科にて、『発声法』という名目のボイストレーニングについての講義を3時間半行ってまいりました。
目次
航空管制官とボイトレついて
今回の管制科は、航空管制官を目指す方が集まるクラスです。
航空管制官とは、空港の管制塔の中から飛行中のパイロットと英語でコンタクトをとりながら、安全に離着陸や飛行してもらうための非常に重要なお仕事。
聞き取りづらい声や間違いが起こると、大事故に繋がりかねないのです。
人の生命が掛かっているという点を考えると、アナウンサーよりボイストレーニングが必要だと思っております。
講義の内容
アナウンサーの方々が研修で使う早口言葉を組み合わせた文章をメインにトレーニングを行いました。
呼吸・共鳴・滑舌の3点を意識して、早口言葉を始めはゆっくりでも正確に読めるようにしていきました。
しっかり読み上げようとすると今度はハキハキと発声することが疎かになります。
発声全体のバランスを整えるために一人一人レクチャーしていきました。
最終的には皆さん自分の苦手な発音を認識し、早口言葉の文章をある程度スムーズに正確に読み上げることが出来るようになりました。
空の安全を担う方々へのボイストレーニングということもあり、やりがいと大きな意義を感じる現場でした。
また今後も講義する予定がありますのでまたご報告させていただきます。
一般社団法人 日本ボイストレーナー連盟
運営委員長 / 鈴木 智大