こんにちは。
日本ボイストレーナー連盟 運営委員長の鈴木智大です。
先日、ボイトレに関するご質問をいただきましたので回答させていただきたいと思います。
【質問内容】
平均的な歌唱力の21歳男性なのですが、カラオケについて、以下のことについてお教えください。
- 高音の出し方(大声を出す等)
- カラオケ採点で高得点をとるには、マイクはどれくらいの距離をとれば良いのか。また、マイクの距離は出す声の大きさによって変えるべきなのか。
- カラオケにいくといつも、喉を痛めてしまうが、痛めない方法と、 痛めてしまったあとのケア方法。
【回答】高音の出し方
ご質問ありがとうございます。
それでは一つずつ回答させていただきます。
よく大きな声を出せば高い声が出る、という理論を耳にすることがあるのですが、正確には誤りです。
音が上がるに連れて音量は自然と上がっていきますが、その音を出すために大きな声を出すというよりは、その音を出した時に必要なだけ音量が出る、という表現が正確です。
音量を先行して出してしまうと必要以上に声を出しすぎて喉を痛めてしまうこともあります。
高い声を出すには腹式呼吸、共鳴という基礎を固めた上で正しく響かせる必要があります。(細かくは個人差があるのでボイストレーナーに見てもらう必要があります。)
【回答】カラオケ採点とマイクの距離
マイクが近ければ近いほど音を拾いやすくなります。
声の抜けの悪い方は近づけた方が良いですし、マイクが高性能で良く音を拾うタイプなら少し離すなど、自分の声とマイク機器のバランスを見て柔軟に変える必要があります。
また、声を大きく出す時はある程度マイクは離した方が良いです。
というのも、マイクによっては大きな声によって音が割れてしまうことがあるからです。
小さい声は音も拾いにくいため、当然マイクを近づけた方が良いですが、逆に息が入りやすくなるので注意が必要です。
【回答】歌っても喉を痛めない方法、痛めた時のケアの方法
歌うと痛めてしまうということで、まず痛めてしまう原因が何なのかを考える必要があります。
限界ギリギリのキーの曲を連発して歌っているようでしたら、それは当然声帯の疲労も早まるため、選曲の仕方に問題があるかもしれません。
ある程度余裕のあるキーの曲も混ぜるようにしましょう。
もしそうでなければ、単に正しく発声出来ていない可能性もあります。
腹式呼吸、共鳴、姿勢、顎の角度、喉の開き具合、バランス良く行うことが大切です。是非一度チェックしてみて下さい。
仮に痛めてしまった場合、当然ですが声を出すのは控えて下さい。
そしてビタミンCを摂取しましょう。ビタミンCは声帯粘膜の回復作用があります。暖かいゆず茶やレモンティーなどはとても良いです。
また、スロートコートのような薬用のお茶は喉の炎症を抑える効果もあるのでおススメです。
声を控えること、喉に良い飲み物を飲むことで喉の回復を促して下さい。
加湿できる環境にあれば併せてお願い致します。
このようなご質問を随時受け付けておりますので、何か疑問点などありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
また、紹介制度では全国のボイストレーナーとボイストレーニングスクールの体験レッスンを紹介料無料にてご紹介させて頂いております。
[school]一般社団法人日本ボイストレーナー連盟
運営委員長/鈴木智大