日本ボイストレーナー連盟の鈴木です。
勉強会にて、下記の質問を頂きましたので回答をさせて頂きます。
【質問】高い声を力強く出すにはどうすれば良いですか?
高い声を力強く出すにはどうすれば良いですか?
いつも声が細くなってしまうのでアドバイスいただけたら嬉しいです。
【回答】高音を力強く出すボイストレーニングについて
こんにちは。
日本ボイストレーナー連盟 ボイストレーナーの鈴木と申します。
ご質問ありがとうございます。
早速回答させていただきたいと思います。
高音を力強く出すには、ボイストレーニングにおいていくつかの要素が必要です。
・発声時の身体の使い方をマスターすること。
・発声力を高めること。
基本的に人それぞれ出せる音域というものが有りますので、そのご質問にある音が発声可能音域の音であるということを大前提として解説していきたいと思います。
発声時の身体の使い方
発声時の身体の使い方で大切なポイントである、
・腹式呼吸
・発声時のお腹の使い方
・肩や胸の脱力
・喉の脱力と喉を開く力
について解説したいと思います。
腹式呼吸での息の吸い方
まずはこの腹式呼吸をマスターしましょう。ボイトレの発声技術としては基礎中の基礎です。息を吸った時にお腹を膨らませながら吸います。
発声時のお腹の使い方
発声する時のお腹の使い方として、お臍から拳一個分くらい下の下腹部(俗に丹田といいます。)と、横腹である腹横筋が同時に固くなります。
力むということではありませんが、発声に必要な範囲で自然に固くなる程度が良いでしょう。
この下腹部や腹横筋は、音が高くなる時やアクセントをつける時はより固くなります。
肩や胸の脱力
高い声を力強く出すためには、腹式呼吸のマスターや発声時のお腹の使い方だけでは足りません。いかに無駄な力を抜くか、ということも非常に大切です。
ボイトレで腹式呼吸やお腹の使い方をマスターしたとしても、肩や胸など、力を入れる必要の無いところまで力を入れてしまうと、高い声を出す時に力強く出るどころか、弱々しく細い声になってしまいます。
喉の脱力と喉を開く力
喉の脱力は必要ですが、間違えて欲しくないのは、喉を開く力は必要であるということです。
よく喉の力を抜きましょうと言われることが多いですが、あくまでも喉を絞って声を出そうとする事が良くないのです。
喉を絞る力は抜かなければなりませんが、高い声を力強く出す時、喉を開く力はある程度必要ですので、感違いしないよう注意しましょう。
発声力を高める
発声時の身体の使い方を正しく行った上で日々のボイストレーニングを怠らないようにします。
高い声を力強く楽に決める歌手の方も、いきなり出来るようになったわけではなく、地道な日々のボイストレーニングのたまものなのです。
身体を正しく使い、発声練習や歌唱トレーニングを積み上げることで、必ず高い声を力強く出せるようになるはずです。
ボイトレを行っていると、これで正しいのかどうかご自身だけでは判断つかない事があります。
その場合はボイストレーナーをつけての練習をお勧めします。
日本ボイストレーナー連盟では、ボイストレーナー紹介制度を設けており、あなたに合ったボイストレーナーをご紹介することが可能です。
是非、お気軽にご相談下さい。
ボイストレーニング勉強会へのご参加もお待ちしております。
[study]一般社団法人 日本ボイストレーナー連盟
ボイストレーナー/鈴木 智大