日本ボイストレーナー連盟の鈴木です。
勉強会にて、下記の質問を頂きましたので回答をさせて頂きます。
【質問】
LIVE一週間前に風邪を引いてしまいました。
喉が痛くてリハーサルすらできない状況です。
リハーサルも大切ですし、風邪を早く治すことも大切なのは分かっていますが
仮にリハーサルを無理に行ったら、より喉をダメにして本番に影響が出てしまうかもしれませんし、
リハーサルを行わなったら、LIVEの完成度は落ちてしまいそうですし、
喉もそれまでに治っているかもわかりません。
ボーカリストとしてはどのように本番を迎えるのが一番良いのでしょうか。
【回答】
こんにちは。
日本ボイストレーナー連盟 ボイストレーナーの鈴木と申します。
ご質問ありがとうございます。
早速回答させていただきたいと思います。
とても切羽詰まった状況であることが伝わってきます。
一週間前なのですね。
LIVEの日にちをずらす、なんてことが出来ればそれが一番理想です。
しかし殆どの場合、ブッキングしてメンバーの都合もおありでしょうし、なかなかずらせる、ということは難しいと思います。
確実に出ることが避けられないのであれば、喉に影響ないようにするのが一番です。
内科へ行く
風邪ということですので、それに関しては早急に内科へ行き、お医者さんに診てもらいましょう。
そして「一週間後にLIVEがあるのでそれまでに治したいです」ということもしっかり伝えて下さい。
通常の風邪の時の処方・診察と変わりないとは思いますが、その情報をお伝えすることで、最適なお薬と療法を教えてくれるはずです。
リハーサルでの注意点
リハーサルを行ったとしても、喉が治っていないのであれば歌うことはなるべく避けましょう。
・演奏と併せて口を動かす
・もしくは軽く出す
程度にとどめて、あくまでもLIVEの流れ、演出を確認する程度のリハーサルにして、歌は本気で歌わないようにして下さい。
普段できる喉のケア
本番まではのど飴を舐める、加湿器を活用する、寝る時は口呼吸を避けるためマスクを着用する等、喉の乾燥からは徹底的に守って下さい。
水分も取るようにして下さい。
そして、夏と言えど、どこかのお店に入ろうものなら強い冷房がガンガン入っているような施設も多いため、一枚羽織れるものを常に持ち歩くようにすると良いでしょう。
風邪の場合は咽頭に炎症があるため、腹式呼吸・ブレストレーニングも負担になりますので控えるようにしましょう。
・医者の診察を受ける。(一週間後にLIVEがある旨伝える)
・リハーサルはやったとして余り声を発さない。(確認程度に留める。)
・喉の乾燥と気温(体への影響)に気をつける。
これら3つを徹底するようにして下さい。
できるかぎりの最善を尽くす、ということですね。
そして一週間後のLIVE、無理せずに頑張って下さい。
一般社団法人 日本ボイストレーナー連盟
ボイストレーナー/鈴木 智大