日本ボイストレーナー連盟の鈴木です。
勉強会にて、下記の質問を頂きましたので回答をさせて頂きます。
【質問】アーティストのマネをすると喉を痛めてしまう。
アーティストのマネをして歌っていたら喉が痛くなってしまいます。
プロの方を参考にして歌っているのにも関わらず痛めてしまうということは、
その本人も同じように負担になってしまっているということでしょうか?
何が正しいのか良くわからなくなってきてしまいました。
【回答】真似して歌おうとすると負担になってしまうことはよくあります。
こんにちは。
日本ボイストレーナー連盟 ボイストレーナーの鈴木と申します。
ご質問ありがとうございます。
早速回答させていただきたいと思います。
どなたを参考にしているのかわかりませんが、
アーティストさんの声質や歌の特徴を真似して歌おうとすると負担になってしまうことはよくあります。
例:Mr.Children 桜井和寿さん
例えばMr.Childrenの桜井和寿さん。
第一線で長年活躍するだけのことあって、とても素晴らしいボーカリストです。
彼は声が細く高音がとてもきれいなアーティストさんです。
桜井さん自身、元々の声質が細いのであって負担になっているわけではありません。
負担なのをわざわざ続けるアーティストさんはいないでしょう。そもそも歌えなくなってしまいます。
(あるとすればライブで叫んだり、一部表現で喉声を使ったりシャウトしたりする場合です)
しかし彼の声を聴こえたまま完全コピーしようとすると、喉を閉めてしまう方が多いです。
なぜなら元々の声質が太い方でも、細い声質に近づけるために、喉を閉めて細く響かせようとする方が多いからです。
ではどうすれば良いか。
鼻腔共鳴
声を鼻へ抜いていくように発声すると良いです。鼻腔共鳴、ですね。
声が沈まずにちゃんと共鳴させることができます。
モノマネや声優さんのような表現をする場合、喉を閉めることで理想の声が実現するならそれも良いでしょう。
しかし、ご質問者様のおっしゃるとおり、喉を痛めてしまっているという事実があります。
それを解消したいと望まれるなら、マネをするにしても、
・正しい呼吸
・正しい発声
・正しい喉の使い方
の中で近づけるようにボイストレーニングしましょう。
その為には基礎であるボイストレーニングは欠かせません。
目標とするアーティストさんの声に近づきたいというご要望は大変多いです。
ご質問者様のように、喉に負担を感じながら歌っている方も多いかもしれません。
是非、正しいボイストレーニングの知識を持って日々のトレーニングをして頂きたいと思います。
ボイストレーニングに通われてない、もしくはやったことが無いようでしたら、まずはボイストレーナーをつけてのレッスンを行いましょう。
改善するはずです。
当連盟ではボイストレーナーの紹介制度も設けておりますので、目的にあったトレーナーさんのご紹介が可能ですので、お気軽にご相談下さい。
[school]一般社団法人 日本ボイストレーナー連盟
ボイストレーナー/鈴木 智大