こんにちは。
日本ボイストレーナー連盟 ボイストレーナーの鈴木智大です。
今回は、声が揺れてしまう 震えてしまう場合どのような対処をしたら良いのか、についてです。
人とお話をしていて、
会議の時、
営業活動の時、
声が揺れてしまう、震えてしまうというようなことはありませんか?
ここでは滑舌のように言葉をハッキリ発音できないということではなく、
しっかり話しているつもりなのになぜか声が揺れてしまう、ということについてお話させていだきます。
声の揺れの原因と対処法
①緊張によるもの
気持ちの部分が大きく関連してきますが、
厳密に言うと、それによって思うような発声ができない身体の状態になってしまっているのです。
緊張すると肩や腕に力が入ります。
すると声帯周り、喉までも力みが生じてしまい、リラックス状態に比べて呼吸がいっぱいいっぱいになってしまうのです。
少ししか息つぎしていないのに話し続けようとすると当然息が不安定になりますし、喉にも力みがあるので声が震えます。
緊張してしまうことは仕方ないですが、
できればそんな時でも上半身の力みだけは抜けるよう意識してみましょう。
②不安定な呼吸
①でも触れましたか、呼吸が不安定だと声が揺れてしまいます。
声はそもそも息あってのものです。
息が不安定だと当然声も不安定になります。
緊張とは別に、そもそも呼吸が不安定な方は、まず呼吸を整えることから見直しましょう。
呼吸を安定させるボイストレーニングは、
『ロングブレス』です。
腹式呼吸で息を吸って、歯と歯の間から「スーーー」っと息の通り抜ける音を出しながら吐いていきます。
その「スーーー」という息が抜ける音を安定させましょう。
不安定な人は、話している途中で息切れのようになることも多いのではないでしょうか?
安定させられると、落ち着いたトーンで一定に話すことができます。
もちろん歌をうたう時の呼吸も安定します。
③腹式呼吸が出来ていない
常に胸式呼吸でも声が揺れないと言う方はたくさんいらっしゃいますが、
声が揺れてしまう方は特に、腹式呼吸での発声を意識しましょう。
上半身を意識せずに話せるので呼吸も声も安定するはずです。
※腹式呼吸については、当連盟の「ボイストレーニングガイドライン」をご覧下さい。
Session1【腹式呼吸の必要性】
このページの最後では、PDFのダウンロードの仕方についても解説しております。
まとめ
大きく3つのポイントをご紹介しましたが、
ある程度呼吸や発声のコツが掴めたら、好きな小説でも何でも良いので文章を音読してみましょう。
歌と同じくリズムを大切に、句読点などはしっかり間を置いて音読するように心がけましょう。
息が持つからと間を空けずに一気に読み切ろうとすると上半身の力みに繋がり声の揺れに繋がってしまいます。
少しずつでも克服していくことで自信に繋がっていくと思いますので是非試してみて下さい。
本日紹介したSession1【腹式呼吸の必要性】は、当連盟が発行しているボイストレーニングガイドラインの一部となります。
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また、当連盟では、有資格者で話し方のレッスンができるボイストレーナーのご紹介や、講師派遣などのご依頼を随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
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一般社団法人 日本ボイストレーナー連盟
ボイストレーナー/鈴木 智大