日本ボイストレーナー連盟 ボイストレーナーの石塚弓子です。
今日は声帯について書いてみたいと思います。
声帯の役割・特徴
声帯と言うのは、声を発する上で必要不可欠なもので、
細かく説明しますと、喉仏の中にある粘膜のひだで、発声するための器官の事です。
肺からの空気を通過させて振動を起こし、音を発します。
とても敏感な器官なだけに、
日常的に声を酷使している職業の方々は、傷めてしまう事も多く、
声帯結節やポリープなど、様々な声帯の病気があります。
風邪で声が出にくいのに、無理して出し続ける事で症状が悪化し、
声帯結節ができてしまうという場合もあります
そういった時は、歌の練習や無理に声を出そうとしないようにしたり、注意が必要です。
声帯の病気に関しては、話がずれてしまいますので、
また別の記事で改めて触れたいと思います。
メンタルが声帯に及ぼす影響
寝不足や二日酔いなどの影響も、声に現れたりするものですが、
精神的な面が喉に大きく影響すると言うのは、ご存知でない方も多いかもしれません。
わかりやすく言うと、学校の授業での発表や、
会社のプレゼンなどで、緊張のあまり声が出しづらくなり、
はっきりと通らないというような事です。
精神的部分での緊張により、自身の発声を上手にコントロールできなくなってしまう
という事ですね。
喉はとてもデリケートで複雑な臓器なので、
「ちゃんと声が出るかな」
や、
「今日は声の出が悪いかも」
というように考え過ぎて神経質になってしまうと、それだけで声が出にくくなってしまうものです。
それ故に、声帯がどのような器官で、どのような役割かを知っておけば、
プレゼンテーションや対外的に話をする場合、良い発声を心がけたりする事ができます。
『声帯ってそういう役割なんだ』と思えるだけでも、大分話し方に対する考えも変わってきます。
先ほど申し上げました通り、声帯はとても敏感な器官です。
喉をケアして労ってあげたり、風邪の予防をする事は大切ですが、
必要以上に気にし過ぎないようにする事も、良い声を保つ秘訣です。
フィジカル面だけでなく、メンタル面にも左右されるのが、声帯という事になります。
声を生業とされている、声優、俳優、舞台役者、歌手、政治家などの方々は、
結構気を使われている部分でもあります。
当連盟では、有資格者で話し方のレッスンができるボイストレーナーのご紹介や、講師派遣などのご依頼を随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
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